2006年04月07日

ガスコイン事実上の解雇

トヨタが欲しかったのは、ガスコインだけしか知らない秘密の技術、なんてものでは無く、マシン開発における組織作りであり運用上のマネジメントノウハウ。
そのノウハウを十分に吸収したと判断したために、ガスコインが不要になった。

開発チームが十分に組織され、運用が上手く行けば行くほど、ガスコイン個人の能力に負う部分が相対的に低下していった。
組織運営する上で、個人の能力に頼るような体制では万が一の場合のリスクが大きくなるため、知識と経験を共有し全体の能力向上をはかるからだ。

この2年でそれが全体に行き渡り、ガスコイン抜きでも開発していける自信がチーム内にあったんだろう。またもう一方ではガスコイン流の手法に限界も感じていたかもしれない。

だからこそ、ミシュランからブリヂストンへのスイッチに反対するガスコインの意見を退けた。

内紛でもあるだろうし、チームの組織力強化の結果でもある。

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2006年04月04日

マクラーレンの速さ

オーストラリアGPはアロンソの圧勝。

数度のセーフティカーも無難にこなし、フィニッシュ時のタイム差こそ約2秒だったが、レースを完全にコントロールしての今季2勝目。
終盤、ライコネンがアロンソを上回るペースを出し続け追撃したものの、それまでにつけられた差が大きく結局追いつくことは無かった。


ライコネンのファステストタイムは1分26秒045、対するアロンソは1分26秒189
この二人のタイムがずば抜けていて、3位のタイムを出したミハエルとは1分27秒180と約1秒の差がついている。


一発のタイムだけを見ると、互角の戦いであったように見えるが、冒頭に書いたように内容としてはアロンソの圧勝。

ライコネンは、レース序盤に作ったフラットスポットが原因で振動が起き、フロントウイングの翼端板が壊れてしまい、アンダーステアに苦しみタイムがあがらなかった。

セーフティカー導入後の34周目、ピットストップでウイングを交換した後は、バランスが戻ったようだが、レース再開後のペースが上がらない。
タイヤの温度が上がりきらないため、ペースを十分に上げられず、アロンソのペースについていけない。
追撃できるタイムを出せるようになったときには、残り周回数が少なくなってしまっていた。

終盤に速いタイムを連発し、マシンのポテンシャルが十分にあるところを見せたものの、タイムの上がり方が遅いのはレースでは致命的。


去年のマクラーレンのマシンは、燃料が多くても速いペースを維持でき、最初のピットインまでにトップから大きく離されることは無かった。
そのため、燃料を積んでスタートし、遅めのピットインでタイムを稼いで逆転を狙う作戦をよくつかった。

だが、序盤のペースが上がらない限りそれが効果を発揮しないのだ。
ルノーが走り始めから速いタイムを出せるとすると、最初の数周で逃げられてしまい、ペースが上がってきたとしても、すでに出来てしまった大きなギャップを縮められない。

それはピットアウト後にもあてはまる。
ルノーは燃料を積んだ状態でも速く、しかもペースをいち早く戻すことが出来るので、軽い状態となりタイムを出せる状態となったマシンでもギャップを縮めきれない。

そうすると、作戦の幅が著しく狭まる。
ルノーの後方からスタートする限り、序盤のペースの違いで逃げられてしまうため、予選でなんとしても前に出る必要が出てくる。
決勝でもルノーをなんとしても押さえ続け、同時か一周遅れくらいのタイミングでピットストップ、前に出続けるしかなくなる。


サンマリノまでに2週間、改善できるのかどうか。
改善できなければ負けだし、改善できてもルノーとは互角。
チームには厳しいだろうが、見る側としてはいいレースになる。

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