2005年10月24日

FIA、『新エアロ規制案』提案へ

今日(24日)、FIAと各チームとの間で2006年以降のレギュレーションについて話し合いが持たれることになっているが、FIA側はここでオーバーテイクをより容易にするための新しいエアロ案を提起する予定とみられる。

先に行われたFIAの調査では、世界中のF1ファンが一番望んでいるのはオーバーテイク・シーンであることがわかっていて、これを受けFIAはパートナー関係にある『AMD』社と調査した結果、オーバーテイクを阻む大きな要素に『前車が後続車に与える空力の問題』がクローズアップされてきたという。

今回マックス・モズレー会長は、タイヤに関する案(スリックタイヤ復活?)と共にこれらを考慮したリヤウィングに関する新しいレギュレーションを提起するとみられている。

http://fmotor.nifty.com/f1/2005/10/fia_842d.html


オーバーテイクを増やすための新空力規定をFIAが提示した。

こちらの記事では、もう少し詳しい内容と画像がある。
http://www.f1racing.net/ja/news.php?newsID=101968


FIAの公式ページーはこちら
http://www.fia.com/mediacentre/Press_Releases/FIA_Sport/2005/October/241005-01.html

『前車が後続車に与える空力の問題』、空力が極限まで突き詰められた結果、僅かな空気の乱れでもマシンは大きく影響を受け、特に高速コーナーにおいてそれは顕著であり、オーバーテイクが少なくなっているとFIAは考えている。

この解決を狙って、FIAとAMDが共同で調査し、新しい形状のリアウイングを提案してきた。

まず、F1のウイングはどのようにダウンフォースを発生するか確認しておきたい。
F1のウイングも飛行機の翼も原理は同じで、翼の上下を流れる空気の速度差により、ダウンフォース(又は揚力)が発生する。

F1であれば、ウイングの上面よりも下面の方を空気が速く流れることにより、下面の圧力が下がってダウンフォースが発生する。
ウイング下面に大量の、流れの整った空気を流してやれば、より効果的にダウンフォースを発生させることができる。

それでは、今回のリアウイングの形状はどうなっているか。

1782256506__CDG_graphic_s.jpg

リアウイングの中央を無くして両サイドに分割。タイヤの真後ろに位置しており、高さもかなり制限されているように見える。

格好の問題は別にするとして(当然格好悪いんですが)、リヤのダウンフォースはかなり減ることとなるだろう。

位置はリアタイヤの真後ろ、またウイングの下面がリアタイヤの頂点より低い位置(または同じ高さか)にあるため、密度の低い、乱れた空気しか流れず、ウイングの効果は非常に低くなる。
単純にウイング面積が減った分だけダウンフォースが減少するのではなく、それ以上減るだろうと思われる。

さらに通常のリアウイングには、ウイング下面を通る流速の速い空気によって、ボディ下面の空気を引き抜き、グランドエフェクトを高める効果があるが、リアウイング中央部がなくなるということは、その効果が期待できなくなり、ボディ単体のダウンフォースを大きく失わせることとなる。

1306371943__CDG_Air_Flow_graphic_s.jpg

空気の流れはどうなっているか。
これを見る限り、リアウイングの効果はかなり小さくなっている。というか、ほとんど無いように見える。

さらに、リアウイング中央部が無くなっているため、空気は殆ど跳ね上げらていない。
当然、ボディ下面の空気は殆ど引き抜かれていないこともわかる。

マシン後部で発生するダウンフォースは殆ど無い、といっても言いすぎでないかもしれない。

一つ問題になりそうなのが、跳ね上げる空気が少ないということは、スリップストリームの効果も非常に小さくなっているということ。

スリップストリームについてはわざわざ説明するまでも無いと思うが、マシン後部で跳ね上げる空気の量が多ければ多いほど、空気密度は下がりその効果は高くなる。

それがほとんど無い。

1.5台分程度以上後ろになると、やや圧力が下がっている部分があり、スリップストリームの効果があるようだが、それより近づくと効果が望めなさそうである。
であれば、ある程度まで近づけてもそこから先はなかなか近づけないことになるのではないか。
確かに、コーナーリング中に前車の乱流に巻き込まれることは無くなるかもしれないので、高速コーナーの後のブレーキング勝負などはオーバーテイクのポイントになる可能性はある。


FIAは、ダウンフォースを2008年までに90%削減することを目標としてる。
さらにスリックタイヤの復活、タイヤ幅の拡張も行うようだ。

今までのレギュレーション変更が成功したとは言い難いだけに、今回の変更がどの程度効果があるかわからないが、最高峰のモータースポーツの座だけは守ってほしい。
IRLやCARTマシンより遅いF1は見たくない。


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posted by よしぼう at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | F1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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